ちょい真面目な話 その3
これまで徒弟や職人といった形で中小の経営のなかに分散され、埋没されていた男子の労働者たちが、しだいに工場労働者として、いいかえれば近代的プロレタリアートとして集中され、独自の階級を形成するようになってきたのです。
もちろん日本のばあいには、他方に臼営業主や家族従事者や職人・手工業者などの大量な層が依然として存続していたから、この労働者らしい労働者は、なお少数にすぎなかった。
また、こういう労働者にしても、なお農村から完全に切りはなされたものではなく、少なくとも親兄弟は農村にのこしているものが多かったと思われる。